ハンター×ハンターの検証 ヒソカVSクロロ戦について~能力解説編

2018年10月10日

ハンター×ハンター34巻が発売されてヒソカVSクロロというファン待望の戦いが掲載されました
結果は既知の通りクロロの完勝で終わったのですが、クロロの念能力の複雑さも相まってかなり頭を使わないと理解するのが困難な内容ではありました

これを読んで自分でもアレ?と思ったことがあったので、そのあたりの事も踏まえてこの戦いを検証してみようと思います

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クロロの能力

まずはクロロの使用した能力についてのおさらいをします

クロロがヒソカ戦で使った念能力は

  • スキルハンター(盗賊の極意)
  • ダブルフェイス(栞のテーマ)
  • ブラックボイス(携帯する他人の運命)
  • ギャラリーフェイク(神の左手悪魔の右手)
  • オーダースタンプ(人間の証明)
  • コンバートハンズ(転校生)
  • サンアンドムーン(番いの破壊者)

の計7つも使用しています

スキルハンター(盗賊の極意)

  1. クロロ自身の能力で他人の念能力を盗むことができ、その能力を本に封じ込める事ができる能力
  2. 盗んだ能力は本のページを開くことで自由に使う事ができる
  3. 本は右手に持っていないといけないのと本を閉じれば使っている能力を解除することができる
  4. 盗んだ能力は盗まれた相手が死ぬと本から削除される

というのが特徴です

他にも盗む際には

  • 相手の念能力を実際に目で見る
  • 相手に能力に関して質問をし、相手がそれに答える
  • 本の表紙のデザインの手形に、相手の手のひらを合わせる

これらの事を1時間以内に行う、というのがありますがこれらは今回の戦いには関係ないです

今回の戦いでは
4.盗んだ能力は盗まれた相手が死ぬと本から削除される
というのが肝の1つとなります

ダブルフェイス(栞のテーマ)

スキルハンターに付随した能力でを具現化したものです
栞を挟んでおけば本を閉じてもその能力を使う事ができるのが特徴で、能力を維持したまま両手を使った格闘ができるようになった事と別のページを開くことで2つの能力を同時に使用する事が可能です

後者の際には本を開いていないといけない、という制約は残ります

本来は右手に本を持たないといけない制約があったものの、両手を使わないといけない能力を盗んだことで調整を余儀なくなれた、との事です

ブラックボイス(携帯する他人の運命)

旅団メンバーのシャルナークの能力で、アンテナを刺した人間の意思をまげて操作する事ができます
アンテナは2本あるので同時に操作できるのも2人までです
ちなみにアンテナそのものは実物です

盗んだのではなく、借りたものと思われます

ギャラリーフェイク(神の左手悪魔の右手)

同じく旅団メンバーのコルトピの能力で、左手で触ったものと全く同じものを右手側にコピーすることができます
ヨークシン編ではビルを何棟もコピーしたこともあります

コピーしたものには円の能力が付随しているものの、今回の戦いでは特に意味を持ちません

これも盗んだのではなく、借りたものと思われます

オーダースタンプ(人間の証明)

スタンプを押すことで人形を操作する事のできる能力で、ブラックボイスとは違い多数の対象物に命令を与える事ができます
ただしあまり複雑な命令はできません

元の持ち主の人形に対する認識を反映しているせいか、ギャラリーフェイクでコピーした死体は人形扱いとなるようで頭部と胴体を切り離すまで命令に従って動き続けます
そしてその際には押したスタンプも消えます(重要)

コンバートハンズ(転校生)

右手で触れると相手がクロロの姿に変わり、左手で触れるとクロロが相手の姿に変わる能力です
両方同時に触れると一瞬で姿が変わりますが、あくまで姿が変わるだけです

見た目的には右手には上矢印のマークが、左手には下矢印のマークがあります

また、左手を使う際には本を開いたまま使用できるものの、右手を使う際には栞でコンバートハンズを固定しないと使えません
つまり相手をクロロの姿に変えるにはダブルフェイスを使わないといけないということになります

サンアンドムーン(番いの破壊者)

故郷の流星街の長老から盗んだ能力で、左手でプラス(太陽)の刻印を押し、右手でマイナス(月)の刻印を押すことができます
プラスとマイナスが合わさると爆発させる事ができ、3~5秒対象に触れ続けていると威力最大の爆発を起こせます

そしてこの能力は死後に強まる念であるため、一度刻印された対象物は消えないというのがポイントです
作中ではヒソカ(読者も)に対するミスリードとして効果を発揮します

死後に強まる念

死後に強まる念というのがあります

最初に出てきたのはヨークシン編におけるクラピカのジャッジメントチェーンでした
クロロがジャッジメントチェーンを刺された状態で旅団の仲間がクラピカを殺してしまうと、念で具現化された鎖(ジャッジメントチェーン)に強い力が働いて、念が使えないクロロ(念を使うとジャッジメントチェーンが発動して心臓を突き刺してしまうため)を蝕んでしまうのでクラピカには手を出さないと言ったくだりでした

強い想いが込められた状態で使い手が死ぬと、死んだ後も念が消える事はなく、しかもかえって念が強くなるという、どうも呪いのようなものに近いものだと理解しています

能力のコンボ

スキルハンターは通常は能力を盗んだ相手が死ぬと本から削除される、となっているのにサンアンドムーンは削除されずに使うことができるのは死後に強まる念の設定によるものです

しかしこの事は大して重要なことではなく、むしろ重要なのは死んだ後も念が消えないという点です

ダブルフェイスは2つの能力を同時に使用する事が出来ると作中でクロロが説明していますが、ダブルフェイスを使ってギャラリーフェイクとサンアンドムーンで死体をコピーした人形を爆弾に変えてしまうと、(死後に強まる念の効果により)本を閉じても爆弾化した人形がそのまま残った上でさらに2つの能力を使う事ができるというのが戦いの終盤で明らかになり、結局このコンボにヒソカが対応できずに(気づくのが遅れたせいで)敗北してしまいます

つまりこの戦いにおいては実質同時に能力を4つ使っているという事です

それを可能にしたスキルハンターとダブルフェイス、恐るべしですね

マンガ

Posted by ぺぺ