今からはじめても個人運営のゲーム攻略サイトは稼げるのか
今からはじめても個人運営のゲーム攻略サイトは稼げるのか
個人運営のゲーム攻略サイトを今からはじめても稼げるのかというのをテーマにちょっと書いてみようと思います
まず、ゲームの攻略サイトというのは人を集めやすい傾向があり、マネタイズするまでは早い部類に入ると思います
しかし、一昔前は多くあった個人によるゲームの攻略サイト(Wiki含む)が今ではあまり見かけなくなりましたね
そんな中でも私は少なくなった個人によるゲーム攻略サイトを公開している一人です
ぶっちゃけたはなし、お金稼ぎを目的として始めたわけですが、はたして本当に稼ぐことができるのかを、今回は第一弾として個人サイトのマネタイズの仕方と企業攻略サイトの強さについて書いてみようと思います
個人ゲーム攻略サイト運営でのマネタイズの仕方
あくまでも私の経験によるものとなりますが、結論から言ってしまうと今では個人によるゲーム攻略サイトは稼ぎづらいと感じています
特に私のような後発はPV数を稼ぐのも難しいのですが、やはり広告の単価が違い過ぎることを実感します
別ジャンルで同じくらいのPVならもうちょっと収入があるはずなんですけどね。
と、まぁ愚痴を書いてみましたが、そもそもゲーム攻略サイトで稼ぐにはどのように方法があるのかを以下に書いてみますね
最もポピュラーなアドセンスで稼ぐ
まず1つめは最もオーソドックスな手法であるアドセンスについて。
グーグルアドセンスが有名ですね
これは広告が表示された回数に応じて報酬が払われるもので広告をクリックすると更に多めの報酬が支払われます
広告が表示されればいいのでお手軽なぶん、利用している人は多いですね
ただ、アカウントの取得がけっこう難しめで、とったあとも規約が厳しいです
特に、クリックすると報酬が増えるからといって自己クリックするとアカウントを剥奪される恐れがあるので注意が必要です
また、アニメやゲームに関する広告は、広告主の競合が少ないぶん、それ以外のカテゴリの広告と比べると報酬が1/10くらいになるとも言われています
とにかくPV数が多くならないとなかなか稼げないのが弱点といえます
ASPによる成果報酬で稼ぐ方法もある
ASPと呼ばれる会社に登録して、そこで紹介されている広告を張って、広告のリンク先の商品を購入すると報酬が支払われるものもあります
実はASPとはいろんな意味があるのですが、ここでいうASPとはアフィリエイト・サービス・プロバイダの略で、広告主とサイト運営者の間を取り持っている会社の事を指します
A8.netなんかが有名ですが、アマゾンや楽天なんかもこれらの仕組みを導入しています
これらの商品の中にはスマホアプリをダウンロードして登録されれば報酬が支払われる商品なんかもあったりします
アプリのダウンロード自体はほとんどが無料で出来ますし、商品購入に比べればハードルの低さが魅力的なので、こうしてみると「けっこう稼げるんじゃない?」と思ってしまいますね
ただし、これらはゲーム攻略サイトには向かないのではないかと感じています
というのも、例えばスマホゲームをダウンロードして登録したら報酬が支払われる広告があり、そのゲームの攻略サイトを運営していたとします
ですが、訪問者はすでにそのゲームを入手していて、攻略に詰まっているからそのサイトにきたのであって、改めてその広告リンクを踏んでゲームを入手しようという人は稀でしょう
アマゾンや楽天でのゲームパッケージを紹介しているサイトなども見ますが、基本的に攻略サイトに来る人はすでにそのゲームを持っている可能性が極めて高いと思うんですよね
もし、ゲームの感想や評価などがサイトの主な内容ならアリだと思うのですが・・・
特に攻略Wikiあたりとは相性が悪そうに感じています
ゲーム攻略サイトでマネタイズするならやはりアドセンス
とりあえず2つほど紹介してみましたがマネタイズするならやはりアドセンスがいいと感じています
ゲームの攻略だけではなく、攻略記事もあるけど感想や評価など雑記・日記的な要素も入れるなら成果報酬による物販もありでしょう
ただし、アドセンスで稼ぐにはPV数の増加は必要不可欠です
そしてそのPV数の増加が新興の個人ゲーム攻略サイトではなかなか厳しい状況にあると言えるのです
企業攻略サイトの強さの理由は徹底したSEOと検索システムの不備をついたやり方にある
ここ数年では企業による攻略サイト運営が幅を利かせているのはゲーマーなら知っているでしょう
では企業攻略サイトはどのように稼いでいるのでしょうか?
私は企業サイトの中の人間ではないため憶測にすぎないことを最初に言っておきますが、サイトを見た限りだと主にアドセンス広告が目立ちますね
合間合間にASPの広告もはさんでいるので、色々やっているけれでもアドセンスが中心といっていいのではないでしょうか
(それ以外の収入も当然あるでしょうが、サイトを見ただけではそこまではわからず。)
上記でも少し触れましたがアドセンスで稼ぐにはPV数が重要です
そしてPV数を増やすには検索で上位表示されることがとても重要になってくるのです
このための様々な施策をSEOといいます
それともう1つ企業サイトを見て感じたのは検索システムの不備(というにはただの難癖のように聞こえるだろうが)をうまく利用しているなということです
個人サイトと企業サイトの違いはSEOをどれだけ意識しているかに尽きる
まずSEOについて簡単な説明を。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索システム最適化という意味があります
と、これだけではよくわからないと思いますが、簡単に言ってしまうと検索で上位に載るために行う手段のことで、実にたくさんの方法があります
企業サイトが主にやっているのは内部SEOといわれているもので、scheme.orgに対応させた構造化データの構築なんかが挙げられるでしょうか
(構造化データについては専門的な知識が要求されるのでググった方がいいです)
この辺の専門家を雇ってサイトを作れるのは法人ならではと言えるので、知識のない個人が対等に張り合おうとするのはなかなかに難しいといえます
個人でサイトを作成する場合、ホームページ作成ツールなんかは色々ありますが、高額なものでもない限り内部SEOも補助してくれるものは少ないでしょう
そしてWikiはこの辺が弱いのが大きな難点ですよね
また、リンクもSEOの重要な施策の1つです
せっかく頑張って内容的に良質なページを作ったとしても、リンクがどこにも貼られていないと、検索ではなくトップページから来た人がそのページにたどり着くのはまず無理です
サイトを見にくるのは人だけでなくクロウラーというサイトの情報を収集するロボットも来るので、適切なリンクが貼られていない事で、このクロウラーがたどり着けない、でもページ自体は存在する、となるとクロウラーにとっても分かりづらいサイトという評価を下される一因にもなる可能性が高いです
ここで挙げたのは基本的なSEOに関するものであり、他にもたくさんの施策があるのですが(気になった人は調べてみてくださいね)、個人サイトで意識してやっている所は少ないのではないでしょうか。
ここで企業サイトと個人サイトの差を見てみましょう
これはドラクエの最新作である11について検索した結果です
「ドラクエ11 攻略」と入力してみると上位3つが企業攻略サイトで、4位と5位に個人攻略サイトがやっと入ってきます
4位の「極限攻略データベース」はドラクエ攻略では超有名な老舗の攻略サイトで、昔は「ドラクエといえば極限」というくらいメジャーなサイトだったんですが、今では新興の企業攻略サイトに順位で抜かれてしまっています(見切れてますが5位の攻略の虎も老舗の優良サイトです)
これを初めて見た時はなかなかに衝撃的でした
「あの極限が検索で1位をとれないのか」と。
それと同時に「企業攻略サイト強すぎだろ」と。
極限は情報の質と量は素晴らしいものがあるのですが、企業サイトに比べるとSEOの点で弱いところがあるように思えるんですよね
その差が出ているのかな?なんていうのが感想です
企業攻略サイトによる検索システムの不備をついたうまいやり方
では企業攻略サイトは超優秀なサイトなのでしょうか?
皆さんもゲーム攻略で詰まった時に検索してみたら企業攻略サイトにたどり着いた、でも「ただいま攻略中。わかり次第記載します」的な文言があるだけで結局何も分からなかった、なんて事ありませんでしたか?
もっともドラクエ11のようなメジャータイトルではまずありえませんし、上記の企業攻略サイトがそうだと言ってるわけではありません
しかし、そういうのを見かけると検索した側からすると「わからないならページ作るなよ!」って気持ちにもなるかと思います
また、昔のゲームのリメイク作品でありがちなのが、記事だけ先に作ってリメイク前の情報を掲載しているけれども、リメイク後ではカットされた部分やシステムをそのまま掲載している、なんていうのも見たことあります
具体例を出すとラングリッサー1・2というゲームで、ゲーム開始直後の設問の解答次第でリメイク前は能力値等が変化したんですが、リメイク後は初期スキルと装備が変わるという風に変わったにも拘わらず、リメイク前の情報をリメイク後として掲載していたりします
要するにページのガワだけ作って中身が薄い(あるいはない)というケースが見受けられるということですね
なぜこんなことをしているのかというと、作ったページを公開してもなにもしなければ数時間、あるいは数日はそのページが検索結果にのらないことと関係しています
たとえば、ドラクエの新作が出るとします
経験値稼ぎで有名なはぐれメタルの出現場所はゲームをプレイしてみて初めてわかるのですが、わかってからページを作成したのでは検索結果に出てこない時間が発生します
ただ、グーグルサーチコンソールというものの機能を使えば、検索への登録自体はすぐできるのですが、それでも検索順位が低かったりするのです
そこで「わかり次第載せます」といった内容のないページだけを何日も前から作っておくのです
そうしておけば時間差によって生じるジレンマを気にしなくてもよくなりますよね
検索システムは新作のドラクエの正しいはぐれメタルの場所を知っているわけではない(当然と言えば当然)ため、「はぐれメタル」とか「経験値稼ぎ」とかで検索した人がたどり着いたページを、信頼できる情報を載せていると判断する傾向があります
そして(検索した人が満足できる情報がなかったとしても)その人数が多いほど信頼できる優秀なサイトという判定を下してしまいがちです
とはいえ、訪問者はそのページにまともな情報がないとすぐに離脱しますし、クロウラーもそういった訪問者の動き(訪問してから数秒でバックボタンで戻ったとか)を把握しているため評価にはつながらないと一部では言われているものの、このあたりの検索システムの特徴を利用したサイト作成をしているのが当たり前になってしまっているのが実情なのです
権威性を重視しているから個人攻略サイトよりも企業攻略サイトの方が強い
企業攻略サイトが強い数ある理由のうち、もう1つ挙げておきます
それは「検索システムが運営者の権威性を重視するようになった」というものです
料理に例えるなら料理好きの主婦が作ったサイトよりも元プロ料理人のサイトの方がより信頼できる、さらに元プロ料理人よりも現役のプロ料理人の方が、さらに現役の中でも星を獲得できるような料理人が作ったサイトの方を検索システムが上位にしやすくなるように変わったとされています
要するにその情報を発信している人や媒体が社会的に信用できるものであるかどうかが重視されるようになったということです
ここに個人と法人の差が出るようになってしまいました
検索システム側からすると、どこの馬の骨とも知らない個人サイトより、ゲーム攻略を仕事にしている法人の方が信用できる、ということになるのでしょうね
逆に言うと、企業サイトより個人サイトの方が上位に来ているようならそのサイトはかなり信用できるサイトという見方もできます
このことからもポケモンの攻略をしているポケモン徹底攻略というサイトがしている努力は並大抵のものではないことが容易に想像できますね(そういえば企業サイトがここの情報をコピペしたのがバレて謝罪したこともありましたね)
やはり個人ゲーム攻略サイトは稼ぎづらい
以上のことをまとめると
- 個人ゲーム攻略サイトでマネタイズするならアドセンスの利用がおすすめ
- アドセンスを利用するならPV数がキモ
- PV数を獲得するためには検索で上位に入ることが重要
- ただし、検索では企業攻略サイトが強い
ということになるでしょうか
だから、個人ゲーム攻略サイトは稼ぎづらいという結論になるのですが、やり方次第ではうまく立ち回る方法もあると思います
次回はその方法について書いてみようと思います
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません