ハンター×ハンターをもとにワールドカップのポーランド戦を考えてみる

今、ワールドカップが盛り上がっていますね
1勝1敗で迎えたポーランド戦でわざと負けて決勝トーナメント進出したことが賛否両論を巻き起こしているようです

せっかくなので私も思ったことを書いてみようと思います

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ポーランド戦経緯

3戦目を迎えるにあたりこの時点での勝ち点は日本とセネガルが4、コロンビア3、ポーランド0でポーランドはグループリーグ敗退が決定。
日本は引き分け以上で自力でのグループリーグ突破が決定。
仮に負けても0-1のスコア、かつセネガルVSコロンビアが0-1となり、イエローカードやレッドカードの枚数が関係するフェアプレーポイントが少なければ2位通過が決定するというものでした

そんな中、前半は比較的優勢に試合を進めるも後半になってセットプレーから失点し、そのあとはお互い足が止まって動きの少ない試合となります

セネガル-コロンビアの試合でコロンビアが先制したことがわかってからは、フェアプレーポイントで優勢であることからボール回しに終始し意図的に負けることを選択。

コロンビアが1-0で勝利したことで日本がグループリーグ突破を決めたというものでした

もしセネガルが引き分けたらどうなっていたのかとか、最後に無気力な試合を行ったことに対しての失望感から日本が非難を浴びる意見が強いようです

西野監督とパリストン

その時の私はテレビの2画面機能を利用して2試合を同時に見ていたのですが、試合が進むにつれてコロンビアが優勢になっていったのと、セネガルのシュートがあまり枠をとらえる場面が少なかったこともあって、日本の時間稼ぎが始まっても少しだけ楽観的に見ていました

とは言っても何が起こるかわからないのがスポーツの試合だし、ましてやそれがサッカー界では最高峰と言えるワールドカップで自分の運命を他者に預ける神経は私の想像を超えています

私のっていうか、ほとんどの人がそうだと思うんですよね
だから非難されているという一面もあるわけでして。

ですが、ハンタファンの自分としてはその時ある場面を思い出しました

それはハンターハンターの選挙編でチードルに放ったパリストンの一言。

「ボクはジンさんを敵として信頼してます」

というものです

ハンターハンターをよく知らない人のために簡単に説明すると敵役のパリストンが選挙で勝利するために信じたものがジン(パリストンにとっては敵)が信じたものを信じる、というものです

パリストンからすると自分ではよく知らないし、自分が信じられるだけの確証をもっていないものや相手だけど、ジンが信じているんだから自分も信じる、って感じですね

おおよそ敵役っぽくないセリフですが、なかなかの名言だと思います

で、今回のポーランド戦でこれが浮かんできたわけです

要するに西野監督は1点負けている日本が攻めることで追いつける可能性と、コロンビアがこのまま勝利する可能性のどちらを信用するかにあたり、コロンビアの敵としての強さの方を信じたのではないかという仮説が私の中で真っ先に浮かびました

まぁ、グループリーグ3戦の中ではコロンビアが一番強かったしね。

ドイツとユピー

ついでにドイツ対韓国についても少し。

ドイツの方が圧倒的に強いことはわかっていて、序盤は優勢に試合を進めるも後半ロスタイムに失点し、キーパーまでゴール前に上がるという賭けに出たけどそのキーバーがボールを奪われて無人のゴールにボールを流し込まれる形で0-2で負けた試合でした

この試合もハンターハンターでユピーVSシュート及びナックルの戦いが頭に浮かんだものでした

ドイツ戦を見ていると力の差は歴然としており、いつかゴールが入るであろうとドイツ自身も思っていたはずですが、その油断と慢心(と言っていいものかどうかは測りかねますが)がチームの動きを悪くさせ、さらにそのうまくいかないことがミスを引き起こし、焦りとなって自滅したように見えました

漫画ではユピーが負けたわけではないですが、実力差があるがゆえに奇妙な均衡が保たれている様子と、思わぬ一撃によって苦戦するさまが心理的な描写と共に描かれており、この辺も共通点があるように感じます

最後に

先日のグループリーグ予選突破には様々な意見や考え方があると思います

ですが意図的に負けたうえでの予選突破をただ「恥ずかしい」とか「失望した」とかの感情的なものだけでなく、そこに至るまでの計算や心情を想像するにあたり、ハンターハンターの話が真っ先に思い浮かんだというのが今回のお話です

なので私も感情的に納得できない部分と予選を突破したうれしさの両方が同居していて、ずいぶんと不思議な感覚に包まれています

思い返せば2002年の日韓ワールドカップの時に日本は16強止まりだったのに対し、韓国は3位決定戦まで戦って盛り上がっていたことをうらやましく思っていたものでした

どんな形であれ「次がある」というのは本当に価値があることです
(この価値は自分が年を重ねると強く身に沁みます)

日本代表には、たとえ見苦しく戸愚呂(弟)に命乞いをしても最終的に戸愚呂(弟)をはるかに上回るS級クラスの妖力を獲得した美しい魔闘家鈴木のようになってほしいものです

あれ?最後は幽遊白書の話になっちゃったw

雑記

Posted by ぺぺ